ご自身の財産を無償で譲るという行為に関しては、多くの場合が相手への善意に満ちた行為であるものと思われます。
ただ、財産を譲り受けた方が負担する贈与税は、他の様々な税金に比べて極めて高率な税負担を伴います。善意の行為の結果、不要な税負担により財産を目減りさせてしまうリスクがあることを忘れてはなりません。
他方で、子や孫の世代への資産承継を促そうという政策的配慮から、様々な税負担の軽減特例が設けられているのも贈与税の特徴です。各種の特例を上手く活用することで、将来の相続対策を兼ねたお子様やお孫さんへの効率的な資産承継を実現できます。
また、生前贈与や贈与税・相続税における財産評価の仕組みを活用した相続対策を一体的に構築しサポートすることも、我々税理士の仕事です。税制は毎年変わるため、早めの対策が重要となります。
もう一点、贈与税に関して気をつけなければならないのは、個人が何ら贈与の意識なく行った行為でも、税務署から贈与があったものと判断され、不意に贈与税を課せられるリスクがあることです。
例えば、親族にお金を貸す行為。親族という間柄、無利息で元本返済の目処も立たないような状況下での貸付けもよく見られますが、当事者間の関係性や借り受ける側の資産状況等によっては、課税当局から実質的に金銭の贈与があったものと認定される可能性があります。
不動産や自動車、株式など名義登録のあるものについて、親心から子や孫名義で購入するといった話もよく耳にしますが、これも贈与があったものと認定され、課税されるリスクが高い行為です。
これらのリスクを避けるため大切なのは、自身の財産に関することで少しでも不安を感じたら、迷わず専門家の意見を聞くことです。少しでもご不明、ご不安な点があれば遠慮なく当事務所までお問い合わせください。
参考:相続税・贈与税に関する解説記事(基礎編)
参考:相続税・贈与税に関する解説記事(応用編) 準備中